1998年に三重県亀山市関宿に「而今禾」を設立。而今は、今この瞬間、この時。禾は穀物の総称で、なくてはならない大切なもの。衣食住の暮らしの一つ一つにある、先人からのメッセージを受け取り、ここからどう繋ぐか?今、この瞬間をどう在るか?そうした問いをブランド名に。日本を中心に、17年前から、台湾、中国で、日本の工芸とのコラボレーションや、ワークショップ、企画展を現地で開催してきた。今や、中国、台湾の茶会で、日本の現代作家の作品を使用するのは日常的なことになっている。現在は茶農家として日本茶の可能性を広げる活動をしている。
私たちが意識せずとも、着実に、自然はめぐり、その循環の中で、私たちは、たくさんの植物や土壌生物や菌に、支えられ、共に生きています。あたりまえのように、暮らす日々は、実は、あたりまえではなく、先人たちが、自然と共生しつつ養い続けてきたセンスの積み重ねにあるものです。私たちの暮しがこの先も、いのちを育み、豊かな循環を促していくには、表面的なデザインやカッコよさだけのものではなく、あらためて、あらゆるものやことに、深く、出会い直す機会が必要だと感じています。日本の伝統や文化を語るには、あまりにも私たちの経験が少なすぎるからです。
「Telling」は、東京、青山という、国内外の、たくさんの人々が往来する地にあります。茶、食、工を通して、体感、出会い直しの場に、成長していくことを願っています。